校正の仕事がつらい。
給料も正直良くないから、他の仕事に転職したい
でもどんな仕事につけるんだろう??
こんな悩みを解決する記事です。
この記事の内容
- 校正がつらいなら辞めていい理由
- 校正の経験が活かせるおすすめの職業
結論、校正の仕事がつらいなら辞めてOKです。
なぜなら、校正は過酷な仕事にも関わらず、給料や将来性が見合わないから。
正直、その校正のスキルを活かせば、より良い待遇の仕事に就けます。
この記事を書いている私は、転職情報サイトのライターとして、元校正者のかた5名の転職に携わりました。
実際、「校正から転身してよかった」という相談者が多かったです。
この記事では、元校正者からの相談をもとに、校正の仕事を辞めていい理由と、校正経験者におすすめの職種を紹介します。
この記事を読むことで、校正の辛さや将来の不安を解消できますよ。
この記事が少しでもあなたの助けになれば幸いです。
筆者 プロフィール
大手転職サイトのフリーライター
校正者からの転職相談を多く受ける
自身も2回の転職経験あり
- 大手転職サイトのフリーライター
- 校正者からの転職相談を多く受ける
- 自身も2回の転職経験あり
校正の仕事がつらい・辞めたい理由5選
校正の仕事が辛いって思ってるのは自分だけ・・・?
これって甘えなのかな。。。
まずはこんな悩み解決のため、元校正者が実際に辞めた理由を紹介します。
5名の元校正者によると、校正者のつらい・辞めたいと感じる点で多かったのが次の5つです。
- ノーミスが当たり前【減点方式】
- 締切に追われる日々【短納期】
- プレッシャーが大きい
- 給料が安い・上がらない
- 体に負担がかかる【特に目】
1つずつ詳しく見ていきましょう。
ノーミスが当たり前【減点方式】
第一に、ミスが全く許されないことが挙げられます。
校正が間違いを見落とせば、そのまま何万部と印刷され、もはや取り返しがつかないからです。
校正はノーミスが当たり前なので、自然と減点方式で評価されます。
厚生労働省の調査によれば、約70%の校正者が減点方式での評価を経験しています。
実際、誤字脱字の発見に対する報酬が減額されることあるようです。
いくら経験を積んでも、1つのミスで全てが水の泡になるため、正直やってられません。
締切に追われる日々【短納期】
校正の業務は納期が短いことで有名で、厚生労働省によれば一部の出版業者では納期が24時間以内のケースもあるそうです。
この原因は、出版業界において校正者の立場が弱いためです。
著者やデザイナーの描く原稿が遅れた場合、しわ寄せが全て校正業務に降りかかるのです。
立場上、書写やデザイナーに配慮するしかないのがつらいところですね。。。
プレッシャーが大きい
校正という仕事はプレッシャーも大きい職業です。
なぜなら、1つの誤情報で企業の信頼は簡単に失墜してしまうからです。
企業が失墜すれば多額の損害が生じ、原因となるミスを犯した校正者はその責任を問われることもあるのです。
じっさい多額の損害の責任が、校正者1人にふりかかることも珍しくありません。
校正の仕事は影響力も大きいため、神経をすり減らす仕事でもあります。
僕が転職相談を受けた方のなかには、仕事のプレッシャーで不眠が続き、体を壊してしまう方もいました。
給料が安い・上がらない
これだけ大変な校正の仕事ですが、給料面は恵まれていません。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、校正者全体の平均月額給与は、27〜30万円です。
- 校正者平均収入:27〜30万円
- 全業種平均収入:35万
一般的なサラリーマンと比較しても低い傾向にあります。。。
将来性も薄い
校正は重要な仕事ですが、簡単に外注化できることもあり給料の上昇は見込めません。
また、AIの発達により校正の仕事はコンピュータに置き換えられつつあり、活躍の場は限定的になります。
実際マイクロソフトのワードでも、文章の不自然な部分を自動的に修正してくれる機能がついています。
さらに「文賢」というサービスでは校正どころか文章の推敲や校閲までもが可能です。
このように、人間でなくてもできる校正の作業は、今後給料は下がり、需要も小さくなっていくと言わざるを得ません。
とても大変な作業なのに、AIに置き換えられて給料は上がらないまま。。。。
体に負担がかかる【特に目】
最後に身体的な辛さです。校正者は一日中、文字に目を通す必要があり、肩や目に大きな負荷がかかります。
厚生労働省の健康調査によれば、校正者の約60%が目の疲労や視力低下の問題に直面しています。
目を酷使する作業でありながら、短納期で次々と仕事が降ってくるため、目を休めることも難しいからです。
身体的に限界で仕事を辞めてしまう人も多くいるのが実情です。
体力がないとできないので、長く続けることもむずかしい職業の1つです。
校正がつらいなら辞めていい理由3選
結論から言えば、あなたにとって校正の仕事がつらいなら辞めることに躊躇する必要はありません。
なぜなら、校正で培ったスキルを活かして転職は比較的簡単だからです。
この章では、校正からの転職を真剣に考えるべき3つの理由について、具体的な事例とともに詳しく解説します。
校正の強みを生かして好条件の仕事に就ける
校正のスキルは、他の職種にも応用可能であり、好条件の仕事に就くチャンスが多くあります。
なぜなら、文章による情報伝達はどんな企業でも重宝されるスキルだからです。
多くの有名企業が文章による伝達力向上の研修を実施しているのがその証拠です。
とくに編集、ライティング、広報、営業などには文章スキルは必須であり、校正能力を持つ人材の再就職先として、これらの職種が上位に挙げられています。
校正よりも身体的に楽にもなり、さらに稼げる仕事が実際にあります。
※詳しい職業は校正者におすすめの転職先【経験が活きる職種】で詳しく紹介します。
でも、自分の文章スキルなんてまだまだだから不安。。。。
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校正の仕事は今後AIに置き換わる可能性が高い
校正の業務は、今後AIによって置き換えられる可能性が高いため、早めのキャリアチェンジが賢明です。
この理由は、AIによる誤字脱字チェックや文法修正技術が急速に進化しているからです。
経済産業省の報告によると、2025年までに日本国内の校正業務の50%以上が自動化される見込みだとされています。
誤字脱字チェックはすでにかなりの精度でAIが直せます。AIの進歩は今後も加速度的に進みます。
校正は歳をとるごとにキツくなる
校正の仕事は体に負担がかかり、年齢とともにますます困難になることがあります。
特に、目への負担や長時間の集中力が必要な作業が続くため、健康面でのリスクも考慮すべきです。
厚生労働省の調査によると、校正業務に従事する者の中で、40歳以上で健康面での問題を感じる割合が高まっていると報告されています。
楽しく生きるための仕事で、体を壊してしまったら元も子もありません。
校正者におすすめの転職先【経験が活きる職種】
校正者は高い文章力スキルから、様々な職種で歓迎されますが、特におすすめなのが次の3つの職種です。
- 経理
- プログラマー
- ライター
おすすめの転職先①経理
経理は、会社の収支管理や財務報告などを行う仕事です。
精密な計算とデータ管理が求められるため、校正者の細かいチェック力が活きる分野です。
経理のおすすめポイント
校正者の慎重な作業態度は、経理の業務で大いに役立ちます。
また、経理部門は多くの企業で欠かせない部分であるため、安定した職を求める方に適しています。
経理の年収
経理の年収は企業の規模や経験によりますが、平均で500万円程度です。
校正の350万円と比べ、100万円も高い水準です。
おすすめの転職先②プログラマー
プログラマーは、ソフトウェア開発やシステム構築などを行う職業です。
プログラミングコードにはミスがつきもので、コードミスやバグの修正には、校正者のような精密なチェック力が求められます。
プログラマーのおすすめポイント
プログラマーはエラーとの戦いです。膨大なコードのなかからミスコードを探し出して、修正しなければなりません。
校正者の根気強さが活かせる仕事です。
校正とプログラマーの違いは、プログラマーが高年収であり、今後も成長が見込める職業であることです。
プログラマーの年収
プログラマーの年収は、450万円から800万円程度です。
プログラミングのスキルにもよりますが、校正の2倍以上を稼ぐ人も少なくありません。
おすすめの転職先③ライター
ライターは、記事作成やコンテンツ制作などを行う職業です。校正者の文言チェックスキルが、文章のクオリティ向上に直結します。
ライターのおすすめポイント
文章を書く経験が豊富な校正者にとって、ライターは自然な転職先といえるでしょう。
実際にライターに転職した校正者は
校正で培った言葉への感覚が、ライターとしても役立っています!
と話してくれました。
ライターの年収
日本新聞協会の調査によると、報道ライターの平均年収は約550万円です。
校正と比べ、200万円以上も高い年収です。
自分の向き不向きを再確認するのもおすすめ
校正のスキルを活かした転職も良いですが、自分の向き不向きをから転職先を決めるのもおすすめです。
向いている仕事に就くことは、ストレスが少なく長く安定して働けるからです。
向いてる仕事は無料キャリア診断で見つかる
自分に向いてる仕事なんてわからない・・・
というひとは、プロのキャリアカウンセラーに相談してみましょう。
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カウンセリングは1人だけでなく、多くの人に聞いてもらうことで方向性も固まります。
1人のエージェントだけでなく、複数の人に相談してみましょう。
まとめ:校正の仕事がつらいなら辞めていい【良い転職先はある】
校正の仕事はつぎのように、非常に過酷です。
- 目の疲れ
- 短い締め切り
- 責任の重さ
- ミスが許されない
それにもかかわらず、給料は平均より低い傾向のため、辛いなら辞めて向いてる仕事につく方が良いと言えます。
辛い状況を変えたいなら、行動あるのみです。未来の幸せは、今日のちいさな一歩から始まります。
転職が不安なら、まずはカウンセラーに相談するところから始めましょう。
きっとあなたの不安も和らぐはずです。
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